ななしの回顧録シリーズ


騒音。車のクラクションや何度も過ぎ去る車の音。人々の話し声、笑い声。絶え間なく響く人々が生きている音。

 騒音。それは、ある時街の全てが無音になる。

 無音。その瞬間から、彼等の存在を認識出来なくなる。

 無音、無音、騒音。それはONからOFFへと変わる音。

 世界が終わりに向かう音。


人間は自身よりも強き者、吸血鬼と相対し生を掴み取ろうとする。

 吸血鬼の現当主は何を考え人を嫌うのか、その意図は人間には見せず霧のように隠し、唯敵対を望む。

 人間と吸血鬼。互いの想いが交差する時、機械仕掛けの神は何を願うのか。


 それは、平穏を願う者達の物語。

現代、スフィアの力によって発展した世界。


想いを具現化するというスフィアを巡り、様々な思惑が交錯していく。


主人公の明瑠は、とある実験体を探す任務を受けたことによってその思惑に巻き込まれていく。



これは、夜の帳をかき消す物語。


遠い昔、竜と人間は仲がよかったが、人間はすれ違いか、竜を恐れたからか竜との戦争を起こした。

 

争いは一向に収まらず、人間の数がとても減ったところで竜が手を引き一旦戦争は幕を閉じた。

 

そこから、何千年経った世界で、一人の少年が旅立って世界を見て回る物語。