ある青年には名前も記憶もなかった。
存在すらも失くし、青年は途方もない時を孤独に過ごした。
しかし、そんな彼を見つけ手を差し伸べた者がいた。
彼の手を取った青年は、幾多の世界を全てを記す役割を得たのだ。
これは全てを失った「 」が自分を取り戻す為に世界を巡る物語。